先日、自己信頼のテーマでAさんのセッションをしました。
(Aさんの承諾を得てこの記事を書いています。)
彼女は、ヒーラーとして活躍しているし、沢山のヒーリングも受け、
多くのインナーチャイルドワークもしてきている人です。
なので、今、自分が抱えている問題は何か、と言うこともきちんと見えている方でした。
そんな彼女は、最近になって自分は、人に流されやすい。強く人から「あなたは、こうなんだよ」と、
断定されてしまうと、そんな気になってしまい、それが本当に自分の気持ちや感覚のように思えてしまう、
と言うことでした。
もっとちゃんと自分の感覚や気持ちと繋がりたい。とセッションにいらっしゃいました。
色々と要因を挙げていくものの、中々根本要因にたどり着きません。
これは、もうインナーチャイルドでしょ?と身体に聞いてみると、ピタリと固まってしまう。
あぁ、やっぱりインナーチャイルドなんだ、とインナーチャイルドワークを始めていきます。
幼少の頃の傷や問題をよく分かっているAさん。
でも、どんなに話をしても、一向に感情が出てきません。
そして、幼少の頃の気持ちをどんなに聞いても、彼女の答えは知らす知らずに違うことを答えます。
的を得た風な答えに、惑わされそうになりながらも、無意識にそこには触れたくないのが分かってきました。
目を閉じてもらって、幼少の頃の感情が出てくるよう色々試します。でも何をどうやっても出てきません。
大きな袋の中に、沢山の感情を押し込めて、突っつけばプシューと音を立てて出来そうなのに、そこには手が届かない。
大きくて頑丈な石が、その袋には絶対に触れさせないと立ちはだかっているようでした。
一瞬気持ちが湧き上がってきて、今だ!と感情を感じてもらおうとすると、一瞬でその感情が消えてしまう。
掴みかけては消え、掴みかけては消え。。。
もう、今日はやっぱり無理なんだ。。。諦めた方がいいんだ、と身体に聞くも身体はまだやると言ってくる。
彼女が彼女自身の気持ちを感じる事が、そんなに危険なのなら第三者として側から見てもらおうと、映像として見てもらうことに。
彼女の映像に現れたのは、口をギュッと閉じて怒っている小さな女の子でした。
その小さな女の子にどうして怒っているのか、何をして欲しいのか直接聞いても一向に口を開かない。
ただ、その子は、強く何かを決意し、口を開かず怒っているのだと言う。
その女の子を観察してもらい、その子の感情を感じてもらい、してもらいたいことをイメージしてもらい、
インナーチャイルドワークを進めていきました。
そして、ようやく感情が少しの時間だったけど、湧き上がってきました。
そこで、Aさんは、ポロポロと泣き
「お母さんが私の感情を否定していたんじゃなくって、自分が自分の感情を否定し感じないようにしていたんだ」
と言うことに気がつかれました。
インナーチャイルドワークをしていると、自分のインナーチャイルドに気がつかなかった人でも、
幼少の頃に閉じ込めてしまった感情が出てくるのですが、こんな風に頑なに感情を閉じ込めてしまっている
インナーチャイルドは、初めてでした。
もう絶対に傷つかないようにしよう。傷ついたあの時が怖くて怖くて仕方がなくって、でも誰もその傷を癒してくれなくて、
守ってくれなくって。。。。だから、もう絶対に傷つかないよう自分で守ろう。
そんなことを強く決意していた感じでした。
そして、最後にもう一度さっきの女の子を見てもらいました。
その女の子は、もうさっきみたいに怒ってはいなかったけど、
今は心配そうに自分のことを見ているとのことでした。
インナーチャイルドワークをすると、インナーチャイルドのけなげさに驚かされます。
そして、幼少の頃の感情を隠す原因になったもの、そして隠し続けてきた代わりに他のもので
それを補うようになってしまい、それは本来の自分でも自分の性格でもないのに、
そうだと思い込んでいることが多いことにも驚かされます。
思い出したくない幼少のフローズンしたままの感情を再び感じてもらうことに、
あまりにも繊細なインナーチャイルドを思うと躊躇したくなる時もあるけれど、
そこを感じると一気に本来の自分に近づけれるほどインナーチャイルドワークって時にはパワフルなんです。
なので、インナーチャイルドワークを体験される時には、思い切り感じ倒してくださいね。
そして、身体に貯めてしまったエネルギーが解放されるのを感じてみて下さい。
ボロボロと泣いていたのが嘘のようにスッキリとし、心と身体が軽くなるんですよ。
私は、いつもインナーチャイルドワークをする時、とても神聖なものに触れているような気分になり
このワークが大好きなのです。ジッと耐えてきた小さな子を見つけ、解放してあげる瞬間に、
ずっと今まで守ってきてくれてありがとう、と感謝したくなります。
あなたの中にいる小さな子は、あなたの何を守っていますか?
もしそんな小さな子を見つけることが出来たら、それは、もう解放できる時期がきたと言うこと。
守ってくれてありがとうとお礼を言い、また一歩自分へ還ろう。