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インナーチャイルド

  • 執筆者の写真: Yuka Suzuki
    Yuka Suzuki
  • 2017年10月12日
  • 読了時間: 4分

誰もが持っているインナーチャイルド。

小さかった頃に、甘えたかった、認めて欲しかった、または、孤独だった、不安だった、

怖かった、寂しかった、そんな感情や傷や満たされない思いを抱えたまま、人は大人になる。

セッション中に、そんなインナーチャイルドに出会うと、クライアントさんの腕が硬直するのが分かります。

その腕は、だんだんとビリビリと痺れてきて、私の腕までが痺れてきます。

そう、小さな僕や私がガタガタと震え、どうか見つけないで!言っているよに感じます。

年齢退行をしていく中で、ある年齢にたどり着くと、

ピタリとクライアントさんのエネルギーを感じなくなる時があります。

その時に、大体とても大きなことが隠れていることがあって、

その年齢で何があったかクライアントさんに聞いても、大体覚えていないか、

覚えていても淡々と無感情で話をしてくれることが多い気がします。

インナーチャイルドでは、ただあったことを思い出して話すよりも、

感情が出てきた方がより開放がある気がして、感情が少しでも動かないかなぁ?と

アクセスを試みるのですが、頑なに動かないインナーチャイルドもいっぱいです。

どうしても、その時の感情を開放できない理由があるんですね。

そんな不安や恐怖、満たされなかった思いなんて、手放しちゃいなよ〜!

と思うかもしれないけど、インナーチャイルドにしてみたら、本当に死活問題なのです。

小さかったあの頃、周りに守ってくれる大人がいなかったら、

それを満たしてくれる大人がいなかったら、自身で満たすには小さすぎる。

でもその感情を抱えたまま毎日を過ごすには、子供には過酷すぎる。

防御なんです。もう、その感情はなかったことにしてしまえば、

そのことで傷つくことが二度とないようにしてしまえば、また大好きなお父さんやお母さんと楽しく過ごせる。

寂しいとか、傷付いたとか、そんな感情感じないようにすれば、全てが上手くいく。

感じていいのは、嬉しい感情や、楽しい感情だけ。そして、時々怒ってもいい。

でも、妬んだり嫉妬することは、お母さんがあまり喜ばないから、だめ。

そんな感じで小さな僕や私は、少しづつ大人の顔色を伺いながら感情をコントロールしていく。

だから、その感情に蓋をしてしまった時期までに年齢退行していくと、

ピタリとエネルギーが固まってしまい、何もそこにはないよ〜と言っているかのようです。

ようやく要因が見えたり、エネルギーが動き出したりする時のインナーチャイルドは、

とてもいじらしい。

成長した私たちからすれば、その出来事はとても些細なことのように見えても、

小さな子供にとっては、とても大問題。

以前、自分の孤独に関しての調整をする数日前にインナーチャイルドが動き出してしまい、

数日間孤独を感じる日々が続いたことがありました。

まさに、全身で孤独を体感する。

小さい頃に孤独を感じることを封印してきたので、今まではイメージでしか孤独を

感じていなかったんだなぁ、と改めて思いました。

全身で孤独を体感した数日間は、体のどこにも力が入らない。家族と一緒にいても、

常に孤独で頭もクリアに働かない。

孤独過ぎて、死んでしまうのではないか。。。という絶望的な数日間だったのです。

これは、キツい。

これを感じながら、生きるのは大人でもキツい。

だったら、こんな感情なかったことにして、麻痺して生きていった方がいい。

分かります。小さな僕や私が、その感情を頑なにも離したくない理由が。

だって、もの凄く傷ついたんだもの。

もう傷つかなくて済むよう、ずーっと自分でそれを守ってきたんだもん。

またあんな体験するの二度とごめんだもの。

それくらいインナーチャイルドは、傷ついたまま、あなたの中にいる。

同じようにあなたを傷つけようとする場面や人に出会った時、

インナーチャイルドは大慌てで、自分を守る。

もう絶対傷つかないように。

そうやって私たちは、皆んな大人になった。

いっぱい傷ついた小さな僕や私を抱え、そして、そんな僕や私が私自身を守りながら。

準備が出来たらインナーチャイルドに声をかけよう。

もう大丈夫。私は、もう傷つかないし傷ついても大丈夫。

あなたが欲しかったもの、満たして欲しかったものは、もうあるよ。

って。


 
 
 

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